精神病院の入り口の鍵が閉められる音を背後に聞き、私は屈してしまったのだと知ります。「あなたは病気だから、入院が必要なのです。私たちがあなたの助けになりますからね。」入院して5分もたたないうちに、私は、すでに精神病患者になっています。それまで私は自分に起きていることを、“尋常でな...
…1 からの続きです。 家に戻ってからは、音楽バンド活動に没頭します。私はミュージシャンです。生きている中で、音楽が唯一、自分をありのままに、確かなものに感じさせてくれるものです。精神病院に入院していたことをバンド仲間の誰にも話すつもりはありません。けれども、心の中...
…2 からの続きです。 今度は、黄色のコンクリートの壁です。病院のスタッフは、紙クリップに至るまで、私が危険なものを持っていないか、所持品検査をします。私は疲れていて、病院の人たちが正しいのかもしれない、私はクレイジーなだけなのかもしれないと思います。ある意味、診断...
…3 からの続きです。 時が過ぎます。入退院を繰り返しながら、復学したり休学したりすることを、さらに数年続けています。そうして私は、自分のしている会話のほとんどは精神病に関わることで、友達はすべて、精神病患者であることに気がつきます。私たちは自分たちが病気であると信...
…4 からの続きです。 しばらくして、私は、音楽をコミュニケーションの手段として、トラウマのサバイバーと関わる仕事をします。それは治療ではなく、社会運動だと考えています。作品を録音することにします。ある日私たちは、不思議な、すばらしいことに気がつきます。それまで、ど...
…5 からの続きです。 いい感じです。希望が持てる。どこかに向かえるかもしれない。これが本当の変化につながる。 そして、協力してくれると言ったメンバーたちに、彼らは、どんなことを思い描いているかを聞きます。そして、私はまた、目が開かれる体験をします。私は、こんなふ...
…6 からの続きです。 私たちは、時間をかけて、新しいプログラムを組み立て始めます。ちょうど感謝祭のときです。入院せずに感謝祭を過ごすのは、私にとっては、数年ぶりのことです。そこで、みんなで料理を持ち寄る、感謝祭の夕食会をすることにします。それは、ちょっとした、しく...
…7 からの続きです。 医療関係者は誰も、この話を信じません。私たちは間違っているに違いない。“本当に精神病的”な人とだったら、そんな結果が得られるはずがないと言われます。 私たちは医療関係者の言うことを無視し、続けます。自分たちが一緒にやっていることの力を知って...

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